お知らせ
問題解決能力
こんにちは。
s-Live東京つつじが丘校の宮岡です。
本日は、歴史に学ぶ問題解決能力です。
問題解決というと、今の時代、そしてこれからの時代が
「正解がないことの答えを求められる時代」といわれる昨今に、
とても重要な能力になってきます。
適しにおいては、細かい部分では、
さまざまな人間が問題解決能力を発揮してきた結果、
英雄として構成に名を残してきたわけですが、
今回は、国の話です。
第一次世界大戦というと、日本人からするとピンとこない戦争ですが、
ヨーロッパでは、第二次世界大戦よりもインパクトの強い戦争になります。
この中で、各国は生き残りのために奔走していました。
対照的な二国として、ドイツとフランスが挙げられます。
ドイツは、常にフランス+ロシアと戦わなくてはいけないので、
軍隊の数を増やしてもまだ足りないという状況になっていました。
そこで、彼らが取り組んだのが質の向上です。
新兵器を可能な限り早く導入し、味方兵士の死亡率も低くするよう、
大砲の配備もすすめていました。
対して、フランスは隣のドイツがフランス+ロシアと渡り合えるだけの軍を
持とうとしたため、常にドイツよりも兵力が少ない状況でした。
これでは、何もしなければ一瞬で消し飛ばされてしまうかもしれません。
フランスは精神論で軍の質を向上させようとしました。
常に攻撃側が相手の意表をついた作戦を高い士気で展開できれば、
兵器や人数の劣勢を跳ね返せるという目論見です。
この話をきくと、ドイツのほうが優れているように聞こえるかもしれません。
事実、開戦当初はフランスはボロ負け状態でした。
パリから約70km地点のマルヌ会戦で勝利し、なんとか踏みとどまります。
その後は硬直状態が続き、
どちらも負けないけど勝てないという状況になってしまいます。
どちらの国、国民が音を上げるかの根競べです。
ご存知のとおり、連合国も同盟国も弱りきっていた時期にアメリカが参戦し、
ドイツ軍を蹴散らしています。
フランスもドイツも、両国とも、当時の出来る中で必死に努力していました。
しかし、フランスには現在でも一部の地域では
不発弾が取り除けていないほどの国土の荒廃、
ドイツには天文学的な金額の賠償金です。
それに対してアメリカは、
ヨーロッパを世界一の地位から名実ともに追い出すことに成功し、
自身の国力を高めていきます。
「やり方」というのも自分の実力を高めるためには重要です。
しかし、もっと重要なのは、自分の実力ならどこまでやれるかを正確に把握し、
そうなるように、状況を動かしていく力なのかも知れません。