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印象
こんにちは。s-Live東京つつじヶ丘校の氏家です。
実は、私は高校時代にカナダに留学していました。
カナダはもともとイギリスとフランスの植民地であり、
様々な国からやってきた移住者で構成された国であることから多民族多文化国家です。
そんな歴史的背景からか、非常に留学しやすい国でした。
どれくらい留学しやすいかというと、
公立の高校でも留学生、移住者専用の英語初心者クラスが設けられているほどです。
しかし、様々な国の人と交流することは簡単ではないことを痛感しました。
私が通っていた学校には、日本のほかに
中国、台湾、韓国、タイ、メキシコ、ロシアなど
各国からやってきた学生たちがいました。
私は高校1年生の時にカナダに行ったのですが、
アジア圏以外の国の人たちから見ると私は本当に幼くみえるようでした。
背が特別低かったわけではなかったのですが、
アジア人特有の丸っこい顔のパーツが私を子供っぽく見せていたようです。
タクシーの運転手の方に「10歳?」ときかれたこともありました。
先生の中にも子供扱いする人もいました。
しかし、それよりもなによりも
一番腹立たしかったことは同い年の外国人たち、
特にロシア人たちからからかわれたこと。
当時は、
「私のほうが数学も理科も点数が良いのに、
ちょっと英語がしゃべれるからって馬鹿にしやがってー!」
と思っていました。
親切にしてくれるロシア人も中にはいましたが、私の中では
「ロシア人=いじわるな人たち」
というイメージが定着してしまっていました。
先日、久しぶりに高校時代の日本人の友人と会ったのですが、
そのときの私たちの共通認識は
高校のときにいたロシア人学生たちの印象がすこぶる悪い、
ということでした。
しかしその友人は今はドイツに留学中で、
ドイツにいるロシア人たちはみんな優しくてイメージが変わったと言いました。
本当は皆が皆、意地悪な人たちばかりではないのに、
私は出会ったことのある人たちの印象だけで決め付けてしまっていたのです。
自分の浅はかさを反省すると同時に、
私も他国の人たちに「日本人」のイメージを私の行動から
定着させてしまっている可能性があると気付きました。
人は良い印象よりも悪い印象のほうが残りやすいです。
大げさと思われるかもしれませんが、
これからは自分も日本という国の代表であることを
自覚して行動すべきだなと思いました。